
日産は2025年8月22日の先行披露会から約1ヶ月後の2025年9月19日に、新型ルークスを正式に発表しました。
ゆとりのある室内空間と先進の安全装備が特徴のルークスは、特にファミリー層から多く支持されている車です。
発売予定が延期になって以降、今か今かと待ち望まれていましたが、より完成度を高めた「新世代軽自動車」として全貌がついに公開されました。
今回は新型ルークスの価格や刷新されたデザインの魅力、発売時期まで最新情報を詳しく解説します。
ルークスとは

ルークスは、日産から発売している人気のスーパーハイトワゴンです。
初代は2009年に登場し、現行車は2020年にフルモデルチェンジした3代目になります。
ルークスの名前は、英語のRoomとMaxを融合させた造語で、名前の由来から軽自動車でありながら「ゆとりのある空間」を目指した車であることが分かります。
2021年の自動車安全性能で最高評価のファイブスター賞を受賞。
2023年6月のマイナーチェンジでは、フロントグリルに先進的に進化したVモーションを採用した他、インテリアデザインの変更、安全装備と快適装備の強化が実施されました。
充実した安全装備のほか、広い室内、後席のロングスライド、スライドドアの広い開口幅など、使い勝手の良い信頼できる車として、ファミリー層から圧倒的に支持されています。

新型ルークスの発売はいつ?

日産は「ルークス(ROOX)」のフルモデルチェンジ発売を、当初2025年7月に予定していましたが「完成度の高い新世代軽自動車」を目指し、さらなる開発期間を設けるとして発売が延期となりました。
一部メディアでは、2025年10月下旬に開催される「ジャパンモビリティショー2025」で披露されるのでは?と話題になりましたが、2025年8月22日の先行披露会でデザインやコンセプトや一部の先進技術を公開。
先行披露会から約1ヶ月後の2025年9月19日に、価格帯など詳細な情報が正式に発表され、発売日は「今秋発売予定」としています。
発売時期が「今秋頃」となったことで、10月下旬に開催されるジャパンモビリティショー2025での出展も、より現実味を帯びてきました。
自動車専門メディアの報道によると、具体的な発売日は2025年10月下旬から11月上旬頃だと予測しており、一部では2025年10月29日発売という具体的な日付も報じられています。
正確な情報としては、日産からの最終アナウンスを待つ必要がありますが、多くの情報が10月下旬から11月上旬を指し示しているため、この時期を目安に準備が進められていると見て良いでしょう。
新型車は発売直後に注文が集中し納期が長期化する傾向にあるため、早いタイミングで納車を希望される方は、先行予約を検討することをおすすめします。
新型ルークスはどう進化したのか?
今回フルモデルチェンジされた新型ルークスには、「私の世界を広げてくれる広くて安心、頼れる私の軽BOX」というコンセプトが掲げられました。
新たなコンセプトに基づき「新型ルークス」はどのような進化を遂げたのでしょうか?
先行披露会の発表内容からご紹介しましょう。
デザインの刷新

まず目に止まるのが、フロントデザインでしょう。
日産の特徴である「デジタルVモーション」を、ドット柄の幾何学模様で強調し、ワイドで存在感のあるフロントデザインに刷新されました。
ヘッドライトは四角形を組み合わせた特徴的な形状で、より先進的な印象を与えます。
ワイドで存在感のあるフロントグリルと、四角形を組み合わせた特徴的なヘッドで、より堂々とした力強い印象になりました。
力強い印象の中にも「柔らかさ」を感じるのは、デザインモチーフの「かどまる四角」を、リヤコンビネーションランプ、ドアハンドル、ホイールなど随所に取り入れ、遊び心を表現しているからでしょう。
広大な室内空間の実現

新型ルークスのデザインテーマは「かどまる四角」。
室内の広さを隅々まで「四角く」広げ、四角の隅に丸味を持たせた「かどまる」でぬくもりと柔らかさを表現しています。
インテリアも「Breeze(そよかぜ)」をデザインコンセプトに、「縁側」や「ハンモック」をキーワードとし、乗る人全員がリラックスできる居心地よい空間を提供。
車両サイズは軽自動車の規格いっぱいである現行モデルとほぼ同じですが、新型ルークスは、全高が5mm高く、室内長が115mm延長され2315mmとなり、クラス最長の室内空間を実現しています。
これにより、ニールームも795mmとクラス最高を誇る広さで、後部座席の居住性がさらに向上しファミリーユースでの利便性が高くなりました。
荷室も最大長675mmを確保し、48Lクラスのスーツケースが4個収まるなど実用性考慮した設計になっています。
現行モデルでも可能だった後部座席と荷室を一体化するシートアレンジは、新型の室内長が拡大されたことで、より広々としたフラットな空間が確保できるようになりました。
使い勝手が向上した快適空間

新型ルークスの特徴の一つに、フロントガラスの角度を、より垂直に立てたことが挙げられます。
フロントガラスが立ったことにより、フロントシート上部の空間が広がり、頭上や肩回りにゆとりが生まれるほか、フロントガラスの面積が広くなることで、より広い範囲を見渡すことができます。
わずか数度の変更ですが、新型ルークスの室内空間の広さや運転時の安心感など大きく貢献しています。
現行モデルに引き続き、後席スライドドアはクラストップとなる650mmの開口幅を確保しながらも、大型乗降用グリップも新たに備えました。
乗り降りやお子さまの乗せおろしを無理なくスムーズに行なうことが可能です。

新型ルークスのボディカラー


新型ルークスは、個性的で優しい色合いが特徴の「セラドングリーン」「シナモンラテ」「セトブルー」3色を新色に加え、ハイウェイスターシリーズに6通りの2トーンと7色のモノトーン、スタンダードシリーズに7色のモノトーンをラインアップし、全17通りの多彩なバリエーションが用意されています。
特に注目すべきは、日産初の試みとなる新しい2トーンカラーです。
日本の伝統的な建築様式である「唐破風(からはふ)」からインスピレーションを得たもので、フード(ボンネット)を含むベルトライン下から塗り分けられた、ユニークなカラーコーディネーションとなっています。
ボンネットまでルーフ色となることで、より強いインパクトと個性を表現することが可能になり、豊富なボディカラーとあわせてデザインの選択肢が広がりました。。
モノトーンカラー(全6色)
・ホワイトパール
・アッシュブラウン
・スターリングシルバー
・ブラック
・フローズンバニラ
・セラドングリーン(新色)
2トーンカラー(全11色)
・シナモンラテ/ホワイトパール(新色)
・セラドングリーン/ホワイトパール(新色)
・アッシュブラウン/セラドングリーン(新色)
・セトブルー/アッシュブラウン(新色)
・ホワイトパール/アッシュブラウン
・フローズンバニラ/アッシュブラウン
・スターリングシルバー/ブラック
・フローズンバニラ/ブラック
・ブラック/アッシュブラウン
・スパークリングレッド/ブラック
・アッシュブラウン/ホワイトパール
安全装備のさらなる充実


今回のモデルチェンジで、最も注目されているのは安全装備の充実でしょう。
従来の先進安全技術に加え、「インビジブルフードビュー」や、「ブラインドスポットアラート」「インテリジェントBSI」などが新たに搭載されました。
これらの技術は、現行軽自動車の常識を覆し、軽自動車の安全性能が更に進化したことを示しています。
■インビジブルフードビュー
日産の先進安全技術の一つで、軽自動車初搭載になります。
ボンネットによって隠れてしまう路面を、まるでボンネットが透けているかのようにディスプレイに表示する機能になります。
狭い路地や見通しの悪い交差点が多い日本の道路事情において、運転の安心感を飛躍的に高める機能であり、ドライバーの死角を減らし、安全な運転を支援するために開発されました。
■ブラインドスポットアラート(Blind Spot Alert)
軽自動車では上位グレードにのみ設定されることが多い機能ですが、新型ルークスでは全グレードに標準装備されています。
車両の後方や斜め後方にある死角に、他の車両が存在することをドライバーに知らせる安全運転支援システムです。
このシステムは、ドライバーの目視による確認を補助するものであり、完全に頼り切るものではありませんが、特に見落としやすい死角をカバーしてくれるため、運転の安全性を大きく向上させます。
■インテリジェントBSI
インテリジェントBSI(インテリジェントブラインドスポットインターベンション)は、ブラインドスポットアラートをさらに進化させた、能動的な安全支援技術になります。
日産が開発した先進安全技術の一つで、「後側方衝突防止支援システム」とも呼ばれます。
簡単に言うと、ブラインドスポットアラートが「警告」にとどまるのに対し、インテリジェントBSIは「警告」に加えて、自動的に車両の動きを制御して衝突を回避しようと支援する、より高度なシステムになります。
この技術は、セレナやスカイライン、エクストレイルなどの上位車種に搭載されているシステムで、新型ルークスへの搭載は軽初採用となります。
先進技術の機能向上


新型ルークスでは、最新のインフォテインメントシステムが搭載されます。
特に注目すべきは、従来のディーラーオプションナビに加え、メーカーオプションとして「Nissan Connect インフォテインメントシステム」が初めて採用される点です。
このシステムにはGoogleが組み込まれており、GoogleマップやGoogleアシスタントなど普段スマートフォンで使っているような便利な機能が車内で利用できます。
最大で12.3インチの大型センターディスプレイが設定されるなど、ナビゲーションや各種情報の視認性が大幅に向上しました。
7インチのデジタルメーターと横に並ぶことで、より先進的で一体感のあるコックピットも粋な演出です。


新型ルークスのグレードと価格帯
新型ルークスのグレードは、現行モデルの構成をベースに、ユーザーのニーズに合わせて細かく設定されています。
大きく分けて2つのデザインシリーズと、それをベースにした1つのカスタムカーシリーズが存在し、それぞれがグレード展開しています。
それぞれのデザインシリーズに分けて基本情報を紹介します。
ノーマルモデル(標準モデル)


ベーシックシリーズとして、シンプル、親しみやすいデザインが特徴です。
日常の買い物や送り迎えなど、実用性を重視する方に適しています。
グレード | 駆動 | 本体価格 | 車高 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|
S | 2WD 4WD | 1,672,000円 1,822,700円 | 1,785mm 1,805mm | 21.0km/L 18.8km/L |
X | 2WD 4WD | 1,739,100円 1,889,800円 | 1,785mm 1,805mm | 21.0m/L 18.8km/L |
■S
最も基本的なエントリーグレードです。
両側スライドドア(手動)など必要十分な装備が備わっており、価格を重視するユーザーや、シンプルに軽自動車を利用したいユーザーに適しています。
■X
Sグレードをベースに、実用性を高めた量販グレードです。
助手席側が電動スライドドアになり、利便性と価格のバランスを重視する方や小さなお子様の乗せおろしが多いファミリー層におすすめ。
ハイウェイスターモデル(特別モデル)


上級デザインシリーズとして、デジタルVモーションを強調したアグレッシブなデザインと充実した先進装備が特徴です。
ターボエンジンが選べるなど力強い走りを求める方に適しています。
グレード | 駆動 | 本体価格 | 車高 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|
ハイウェイスターX | 2WD 4WD | 1,919,500円 2,033,900円 | 1,785mm 1,805mm | 21.0km/L 18.8km/L |
ハイウェイスターX プロパイロットエディション | 2WD 4WD | 2,105,400円 2,219,800円 | 1,785mm 1,805mm | 21.0m/L 18.8km/L |
ハイウェイスターGターボ | 2WD 4WD | 2,159,300円 2,273,700円 | 1,785mm 1,805mm | 19.3m/L 17.4km/L |
ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション | 2WD 4WD | 2,249,500円 2,363,900円 | 1,785mm 1,805mm | 19.3m/L 17.4km/L |
■ハイウェイスターX
ハイウェイスターモデルのベーシックグレードです。
専用デザインのエアロパーツやアルミホイールなどが装備され、標準モデルとは一線を画した存在感のある外観が特徴です。
デザイン性と上質感を求め、街乗り中心でターボまでは不要な方におすすめです。
■ハイウェイスターX プロパイロットエディション
ハイウェイスターXをベースに、ターボエンジンを搭載したモデルです。
高速道路での運転支援技術「プロパイロット」が標準装備されています。
街乗りが主だが、高速道路を頻繁に利用し、運転負担を軽減したい方におすすめです。
■ハイウェイスターGターボ
ターボエンジン搭載で、力強い走りを実現。
プロパイロットは非装備ながらも、加速性能やパワフルな走りを重視し、坂道や合流でのストレスを減らしたい方におすすめです。
■ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション
ターボエンジンとプロパイロットの両方を搭載した最上級グレード。
すべての快適・安全装備と力強い走りを両立させたい、長距離運転が多い方におすすめです。
AUTECH LINE(カスタムカー)


ハイウェイスターのグレードをベースにした上質なカスタムカーモデル。
主に内外装のカスタム(専用のアルミホイール、防水シート、メッキ加飾など)を車種ごとに最適化した特別なカスタムモデルです。
グレード | 駆動 | 本体価格 | 車高 | 燃費 WLTCモード |
---|---|---|---|---|
AUTECH LINE ターボ | 2WD 4WD | 2,258,300円 2,372,700円 | 1,785mm 1,805mm | 19.3m/L 17.4km/L |
AUTECH LINE ターボ プロパイロットエディション | 2WD 4WD | 2,348,500円 2,462,900円 | 1,785mm 1,805mm | 19.3m/L 17.4km/L |
■AUTECH LINE ターボ
クールな専用外装と、専用ブラック防水シートやクールな専用外装(シルバーミラー、クロム加飾など)は標準装備したグレード。
ターボエンジンを搭載しており、高速道路や坂道での合流・追い越しもスムーズです。
予算を重視しつつ、走りの強さは妥協したくない方や、ペットや小さなお子様の汚れ対策を重視するアクティブなファミリー層におすすめです。
■AUTECH LINE ターボ プロパイロットエディション
AUTECH LINE ターボモデルに、プロパイロットが標準装備されたAUTECH LINEの中で最も高価な最上級グレードです。
新型ルークスが持つすべての機能と走りの良さを求めている方や、高い走行性能(ターボ)と最先端の安全技術(プロパイロット)の両方を妥協したくない方に適したモデルです。
【AUTECH LINEとは】
「TECH LINE」は、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)が、「さりげない個性やこだわりをクルマに求めるお客様」に向けて、車種ごとに最適化した特別なカスタマイズを施す新たなシリーズとして展開されたものです。
ルークスの先代モデルにもオーテックが手掛けた「AUTECH」モデルがありましたが、新型ルークスの「AUTECH LINE」は、ファミリーカーとしての実用性を大きく高める装備を持っている点が従来の「AUTECH」との大きな違いと言えます。



パワートレインは変更するのか?


新型ルークスのパワートレインについて、正式発表で情報が明らかになりました。
複数のメディアが予想した通り、新型ルークスでは、現行モデルに搭載されていたマイルドハイブリッドシステムは採用されず、ノンハイブリッド仕様のガソリンエンジンのみのラインナップとなりました。
新型ルークスのパワートレイン構成
自然吸気(ノンターボ)エンジン | 直列3気筒 660cc | 出力: 52ps/6.1kgm |
インタークーラーターボエンジン | 直列3気筒 660cc ターボ | 出力: 64ps/10.2kgm |
どちらも、現行モデルと同じく日産と三菱自動車が共同開発したBR06エンジンを継続採用していますが、マイルドハイブリッド用のモーターを非採用とする一方で、エンジンの基本性能を徹底的に見直し、車体重量の軽量化、熱効率の向上を図り燃費性能を向上させました。
新型ルークス まとめ


今回は、新型ルークスの最新情報をグレードから価格帯まで詳しく紹介してきました。
日産は、「従来のマイルドハイブリッドシステムを廃止し、ノンハイブリッド仕様に変更する」とした通り、今回の新型ルークスはハイブリッドシステムを採用されず、ノンハイブリッド仕様のラインナップとなりました。
新型ルークスのパワートレインはガソリン専用になりますが、軽スーパーハイトワゴン市場でストロングハイブリッド車のニーズが高まっていることを考慮すると、今後は商品力を高めるためにも「e-POWER仕様車」が登場するかもしれません。
これらの傾向は、軽自動車が単なる「手頃な移動手段」から、より快適で安全な「生活のパートナー」へと進化していることを示しており、今後の展開に期待が膨らみます。
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