
2025年8月22日に日産自動車が開催した新型軽自動車の先行披露会で、フルモデルチェンジされた新型ルークスがお披露目されました。
ゆとりのある室内空間と先進の安全装備が特徴のルークスは、特にファミリー層から多く支持されている車です。
発売予定が延期になって以降、今か今かと待ち望まれていましたが、より完成度を高めた「新世代軽自動車」として発表されました。
今回は、先行披露会で紹介された新型ルークスの最新情報から、刷新されたデザインの魅力、発売時期まで詳しく解説します。
ルークスとは

ルークスは、日産から発売している人気のスーパーハイトワゴンです。
初代は2009年に登場し、現行車は2020年にフルモデルチェンジした3代目になります。
ルークスの名前は、英語のRoomとMaxを融合させた造語で、名前の由来から軽自動車でありながら「ゆとりのある空間」を目指した車であることが分かります。
2021年の自動車安全性能で最高評価のファイブスター賞を受賞。
2023年6月のマイナーチェンジでは、フロントグリルに先進的に進化したVモーションを採用した他、インテリアデザインの変更、安全装備と快適装備を強化が実施されました。
充実した安全装備のほか、広い室内、後席のロングスライド、スライドドアの広い開口幅など、使い勝手の良い信頼できる車として、ファミリー層から圧倒的に支持されている車です。

新型ルークスの発売はいつ?

日産は「ルークス(ROOX)」のフルモデルチェンジ発売を、当初2025年7月に予定していましたが「完成度の高い新世代軽自動車」を目指し、さらなる開発期間を設けるとして発売が延期となりました。
一部メディアでは、2025年10月下旬に開催される「ジャパンモビリティショー2025」で披露されるのでは?と話題になりましたが、2025年8月22日の先行披露会でデザインやコンセプトや一部の先進技術が公開されました。
軽スーパーハイトワゴン市場は、ホンダ N-BOXやスズキ スペーシアなど、強力なライバルがひしめく激戦区となるため、ライバルに先駆けて最新のデザインや技術をショーより前にお披露目することで、市場での存在感を確立したと言えるでしょう。
その先行披露会で、新型ルークスの発売時期は2025年秋頃を予定していると発表。
発売時期が「今秋頃」となったことで、10月下旬に開催されるジャパンモビリティショー2025での出展も、より現実味を帯びてきました。
複数のメディアの報道によると、価格や詳細スペックの公開など正式な発表は9月18日、開始は10月下旬から11月上旬頃になると予測されています。
新型車は発売直後に注文が集中し納期が長期化する傾向にあるため、早いタイミングで納車を希望される方は、先行予約を検討することをおすすめします。
新型ルークスはどう進化したのか?
今回フルモデルチェンジされた新型ルークスには、「私の世界を広げてくれる広くて安心、頼れる私の軽BOX」というコンセプトが掲げられました。
新たなコンセプトに基づき「新型ルークス」はどのような進化を遂げたのでしょうか?
先行披露会の発表内容からご紹介しましょう。
デザインの刷新

まず目に止まるのが、フロントデザインでしょう。
日産の特徴である「デジタルVモーション」を、ドット柄の幾何学模様で強調し、ワイドで存在感のあるフロントデザインに刷新されました。
ヘッドライトは四角形を組み合わせた特徴的な形状で、より先進的な印象を与えます。
ワイドで存在感のあるフロントグリルと、四角形を組み合わせた特徴的なヘッドで、より堂々とした力強い印象になりました。
力強い印象の中にも「柔らかさ」を感じるのは、デザインモチーフの「かどまる四角」を、リヤコンビネーションランプ、ドアハンドル、ホイールなど随所に取り入れ、遊び心を表現しているからでしょう。
広大な室内空間の実現

新型ルークスのデザインテーマは「かどまる四角」。
室内の広さを隅々まで「四角く」広げ、四角の隅に丸味を持たせた「かどまる」でぬくもりと柔らかさを表現しています。
インテリアも「Breeze(そよかぜ)」をデザインコンセプトに、「縁側」や「ハンモック」をキーワードとし、乗る人全員がリラックスできる居心地よい空間を提供。
車両サイズは軽自動車の規格いっぱいである現行モデルとほぼ同じですが、新型ルークスは、全高が5mm高く、室内長が115mm延長され2315mmとなり、クラス最長の室内空間を実現しています。
これにより、ニールームも795mmとクラス最高を誇る広さで、後部座席の居住性がさらに向上しファミリーユースでの利便性が高くなりました。
荷室も最大長675mmを確保し、48Lクラスのスーツケースが4個収まるなど実用性考慮した設計になっています。
現行モデルでも可能だった後部座席と荷室を一体化するシートアレンジは、新型の室内長が拡大されたことで、より広々としたフラットな空間が確保できるようになりました。
使い勝手が向上した快適空間

新型ルークスの特徴の一つに、フロントガラスの角度を、より垂直に立てたことが挙げられます。
フロントガラスが立ったことにより、フロントシート上部の空間が広がり、頭上や肩回りにゆとりが生まれるほか、フロントガラスの面積が広くなることで、より広い範囲を見渡すことができます。
わずか数度の変更ですが、新型ルークスの室内空間の広さや運転時の安心感など大きく貢献しています。
現行モデルに引き続き、後席スライドドアはクラストップとなる650mmの開口幅を確保しながらも、大型乗降用グリップも新たに備えました。
乗り降りやお子さまの乗せおろしを無理なくスムーズに行なうことが可能です。
新型ルークスのボディカラー

新型ルークスは、個性的で優しい色合いが特徴の「セラドングリーン」「シナモンラテ」「セトブルー」3色を新色に加え、ハイウェイスターシリーズに6通りの2トーンと7色のモノトーン、スタンダードシリーズに7色のモノトーンをラインアップし、全17通りの多彩なバリエーションが用意されています。
特に注目すべきは、日産初の試みとなる新しい2トーンカラーです。
日本の伝統的な建築様式である「唐破風(からはふ)」からインスピレーションを得たもので、フード(ボンネット)を含むベルトライン下から塗り分けられた、ユニークなカラーコーディネーションとなっています。
ボンネットまでルーフ色となることで、より強いインパクトと個性を表現することが可能になり、豊富なボディカラーとあわせてデザインの選択肢が広がりました。
モノトーンカラー(全6色)
・ホワイトパール
・アッシュブラウン
・スターリングシルバー
・ブラック
・フローズンバニラ
・セラドングリーン(新色)
2トーンカラー(全11色)
・シナモンラテ/ホワイトパール(新色)
・セラドングリーン/ホワイトパール(新色)
・アッシュブラウン/セラドングリーン(新色)
・セトブルー/アッシュブラウン(新色)
・ホワイトパール/アッシュブラウン
・フローズンバニラ/アッシュブラウン
・スターリングシルバー/ブラック
・フローズンバニラ/ブラック
・ブラック/アッシュブラウン
・スパークリングレッド/ブラック
・アッシュブラウン/ホワイトパール
安全装備のさらなる充実

今回のモデルチェンジで、最も注目されているのは安全装備の充実でしょう。
従来の先進安全技術に加え、「インビジブルフードビュー」や、「ブラインドスポットアラート」「インテリジェントBSI」などが新たに搭載されました。
これらの技術は、現行軽自動車の常識を覆し、軽自動車の安全性能が更に進化したことを示しています。
■インビジブルフードビュー
日産の先進安全技術の一つで、軽自動車初搭載になります。
ボンネットによって隠れてしまう路面を、まるでボンネットが透けているかのようにディスプレイに表示する機能になります。
狭い路地や見通しの悪い交差点が多い日本の道路事情において、運転の安心感を飛躍的に高める機能であり、ドライバーの死角を減らし、安全な運転を支援するために開発されました。
■ブラインドスポットアラート(Blind Spot Alert)
軽自動車では上位グレードにのみ設定されることが多い機能ですが、新型ルークスでは全グレードに標準装備されています。
車両の後方や斜め後方にある死角に、他の車両が存在することをドライバーに知らせる安全運転支援システムです。
このシステムは、ドライバーの目視による確認を補助するものであり、完全に頼り切るものではありませんが、特に見落としやすい死角をカバーしてくれるため、運転の安全性を大きく向上させます。
■インテリジェントBSI
インテリジェントBSI(インテリジェントブラインドスポットインターベンション)は、ブラインドスポットアラートをさらに進化させた、能動的な安全支援技術になります。
日産が開発した先進安全技術の一つで、「後側方衝突防止支援システム」とも呼ばれます。
簡単に言うと、ブラインドスポットアラートが「警告」にとどまるのに対し、インテリジェントBSIは「警告」に加えて、自動的に車両の動きを制御して衝突を回避しようと支援する、より高度なシステムになります。
この技術は、セレナやスカイライン、エクストレイルなどの上位車種に搭載されているシステムで、新型ルークスへの搭載は軽初採用となります。
先進技術の機能向上

新型ルークスでは、最新のインフォテインメントシステムが搭載されます。
特に注目すべきは、従来のディーラーオプションナビに加え、メーカーオプションとして「Nissan Connect インフォテインメントシステム」が初めて採用される点です。
このシステムにはGoogleが組み込まれており、GoogleマップやGoogleアシスタントなど普段スマートフォンで使っているような便利な機能が車内で利用できます。
最大で12.3インチの大型センターディスプレイが設定されるなど、ナビゲーションや各種情報の視認性が大幅に向上しました。
7インチのデジタルメーターと横に並ぶことで、より先進的で一体感のあるコックピットも粋な演出です。

パワートレインは変更するのか?

今回の先行披露会では、デザインや室内空間、先進安全技術といった「目に見える」部分を中心とした発表となり、パワートレインのような技術的な詳細の言及はありませんでした。
しかし、複数のメディアが日産の関係者からえた情報として、現行モデルに搭載されていたマイルドハイブリッドシステムは、新型ルークスでは採用されないとの話があります。
3代目の日産ルークスのエンジンは、日産と三菱自動車が共同開発したBR06エンジンです。
新型ルークスでは、BR06エンジンを継続採用しながらも、エンジンの基本性能を徹底的に見直し、マイルドハイブリッド用のモーターを非採用とすることで、車体重量の軽量化、熱効率の向上を図り、現行モデルと同等、あるいはそれ以上の燃費性能を実現すると言われています。
ラインアップは、現行モデルと同じく標準モデルとハイウェイスターの2系統になり、ハイウェイスターにはターボグレードが用意されます。
マイルドハイブリッド非採用によって、価格や燃費がどうなるか、今後の発表に注目が集まります。
新型ルークスのグレード
新型ルークスのグレードは、現行モデルの構成をベースに、ユーザーのニーズに合わせて細かく設定されています。
標準モデルとハイウェイスターモデルに分かれている点は同じですが、さらに装備の違いでいくつかのグレードが用意されています。
8月22日の先行披露会は、価格や装備、各グレードの詳細などの発表はありませんでしたが、価格帯は160万円台からとなる点は明らかになっています。
標準モデル

シンプルで親しみやすいデザインを好み、日常の買い物や送り迎えなど、実用性を重視する方に適しています。
■S
最も基本的なグレードです。必要十分な装備が備わっており、価格を重視するユーザーや、シンプルに軽自動車を利用したいユーザーに適しています。
■X
Sグレードをベースに、利便性や快適装備を充実させたグレードです。
具体的な装備内容はまだ発表されていませんが、現行モデルと同様に、助手席側の電動スライドドアなどが装備されると予想されます。
■G
Xグレードよりもさらに上級の装備を備えたグレードです。
特にデザインや内装の質感を高めた仕様が用意される可能性があります。
ハイウェイスターモデル

アグレッシブなデザインや、先進の運転支援技術、より力強い走りを求める方に適しています。
■ハイウェイスターX
ハイウェイスターモデルのベーシックグレードです。
専用デザインのエアロパーツやアルミホイール、LEDフォグランプなどが装備され、標準モデルとは一線を画した存在感のある外観が特徴です。
■ハイウェイスターGターボ
ハイウェイスターXをベースに、ターボエンジンを搭載したモデルです。
力強い走りを求めるユーザーに適しており、坂道や高速道路での加速性能を重視する方におすすめです。
■ハイウェイスターX プロパイロットエディション
高速道路での運転支援技術「プロパイロット」を標準装備したグレードです。
長距離運転が多い方や、先進的な安全技術を求めるユーザーに適しています。
■ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション
ハイウェイスターGターボに「プロパイロット」を追加したモデルです。
力強い走りと運転支援技術を両立させたいユーザー向けの最上級グレードです。
新型ルークス まとめ

今回は、2025年8月22日に日産自動車が開催した新型軽自動車の先行披露会でお披露目された新型ルークスの最新情報から、刷新されたデザインの魅力、発売時期まで詳しく紹介してきました。
今回の先行披露会は、あくまでデザインやコンセプトや一部の先進技術を先行して公開したものでしたが、強力なライバルがひしめく軽スーパーハイトワゴン市場で、ライバルに先駆けお披露目することで存在感が際立ちました。
大きく刷新された今回の発表を受け、価格やエンジン、詳細スペックなど9月の正式発表にも期待が膨らみます。
日産から、「従来のマイルドハイブリッドシステムを廃止し、ノンハイブリッド仕様に変更する」ことが明らかにしています。
新型ルークスのパワートレインはガソリン専用になりますが、軽スーパーハイトワゴン市場でストロングハイブリッド車のニーズが高まっていることを考慮すると、今後は商品力を高めるためにも「e-POWER仕様車」が登場するかもしれません。
これらの傾向は、軽自動車が単なる「手頃な移動手段」から、より快適で安全な「生活のパートナー」へと進化していることを示しています。
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